さて、前回投稿したTwitterに続き、今度はUstreamである。
今年に入って、Ustreamを通してのリアルタイムに3つの「事件」に遭遇した。
今年に入って、Ustreamを通してのリアルタイムに3つの「事件」に遭遇した。
そのうちの2つは昨晩深夜から本日未明にかけて起こったことである。
- 1月27日に発表されたApple iPadの発表。
- 3月13日深夜のデジタルステージ社 Motion Dive5の開発「開始」発表
- 3月14日未明、YMOトリビュートバンドのUstream生放送中に坂本龍一氏と髙橋幸宏氏ご両人がTwitterを通じて「参加」
いずれもUstreamの放送と視聴者のハッシュタグ(#)付きTweetが場の熱狂に拍車をかける、という構図であった。
1)まず、iPad発表。
発表当日は自分の今後の仕事にも関係するのと、以前からApple総裁:Steve Jobsのプレゼンテーションがとても勉強になるので、リアルタイムで見ようと深夜2時前後からリアルタイムで見ていたが、Webメディアの記者が現地の発表会場にiPhone?とPCを持ち込みJobs氏の発表とプレゼン画面をリアルタイムに配信、さらに別スタジオでコメンテーターが解説実況中継、さらに視聴者がTwitterで盛り上げる、という少し前では考えられないリアルタイム配信。もはや現地の場にいなくとも、十分に内容を理解、把握でき、既存の報道メディアのスピードと情報量を凌駕する(だってリアルタイムで発表内容も端折らずそのままなわけだし)ツールを個人が手に入れた、さらには自分が発信者になれる時代が来たことを体感した。
そして昨晩。両事件の詳細はこちらにうまくまとめられてますが、あらためて解説すると、
2)デジタルステージ社motion dive5の開発「開始」発表
motion diveとは、元々VJ(ヴィジュアルジョッキー)用に開発されたソフトウエアで、98年にリリースされて以来クラブシーンや先進的なビジネスプレゼンを行う方々(例えば個人的に師匠とあがめるこの方)に絶大な支持を得ているツールである。
開発元のデジタルステージ社は、この他に写真をドラマティックにムービー化する「Life with Photocinema」シリーズ、プロフェッショナルライクなWeb制作が可能な「ID for weblife」シリーズ、「BIND」シリーズ等、技術的なハードルを下げて一般の人たちの潜在的な表現欲求ニーズを満たす製品群をリリースしている。
ちなみに最近リニューアルした我が社のサイトも、同社のBIND3を使ってすべて自分で作成した(リニューアル前の自社サイトは、ID for weblifeを使って、これまた自力制作)。このくらいのサイトであればおよそ3日で、制作コストはBINDと写真素材合わせて¥30,000もかからない。さらにBINDを使って別のサイトをもう一つ作っているので、間接コストを含めても経費は事実上¥20,000+自分の人件費(土日+平日夜中)くらいだろうか。
話を戻すと、最新版motion dive5(以下MD5)を開発始めるよ、という単なる発表だったのだが、取り組みとして面白かったのが、
- Twitter、Ustreamで視聴者参加型のリアルタイムブレーンストーミングをして、開発~完成型に反映する
- MD5の開発はデジタルステージの「部活動」と位置づけて使いたい人を巻き込みながら開発して、有料化せずに使いたい人に配布する旨発表
- 現状の開発状況を(できる限り)さらす
という内容を2時間(実際は3時間あまりに及ぶ)かけて「放送」した。
前半部分での機能発表や視聴者とのやりとりは大いに盛り上がり、後半はJ-WAVEでおなじみのDJ TAROさんはじめ開発に携わった方々も加えたトークライブ、最後に思わぬ「邪魔」が入ってグダグダになってしまったものの終了間際に元MS会長→現慶応大学教授の古川享氏から進行役の平野社長にリアルタイムに電話が入る、という最後まで飽きさせない内容だった。
その模様はこちらから。→http://bit.ly/9krDiO
昨晩、私のTiwtterフォロワーの方には意味不明のつぶやきが大量に流れてしまい申し訳ありませんでしたが、こちらの放送のハッシュタグに向けたつぶやきだったのです。上記映像中に映るタイムライン(時系列のつぶやきの流れ)にも、弊社のロゴが何度か一瞬映るが、ものすごいスピードでタイムラインが流れていった。
#たった今の平野さんのツイート曰く、同Ustream中のつぶやきは10,000件を超えたらしい。ちなみに同時視聴者数は2,000名以上。
で、そのお祭りも終わり、そろそろ画面から離れようと思っていた所、別のUstreamに流れた方からさらに別の「事件」発生がツイートで知らされ...
3)YMOトリビュートバンドメンバーのUstream生放送中に坂本龍一氏と髙橋幸宏氏ご両人がTwitterを通じて「参加」
放送自体は「坂本龍一についてユルく語ってみよう」だったのが、ご本人がいきなり登場したのでユルく語るどころか、放送中のお二方もカタく硬直、見ている我々も興奮の中放送が進んでいき、演奏指導までして盛り上がった教授(坂本氏)がTwitterで髙橋氏を呼び出し、引きずり込むという前代未聞の事態を目の当たりにした。
その流れのまとめはこちらから。→http://fumit.blogspot.com/2010/03/ustream.html
実際、このバンド(O-Setsu-Y)の演奏技術もライブのレベルも再現性も(さらに機材の充実度にビックリ・・・)アマチュアとは呼べないレベルで、教授もビックリで賛辞を送る一方、呼び出してやっと引きずり込んだ髙橋氏は「この人たち、先日会ったばかりだし」というやや冷めたコメントがまたおかしく・・・。こちらは同時視聴者数2,500名オーバー。
バンドのレベルが高いからこういう事態になったとはいえ、ネットを介してアーティストとアマチュア、さらにファンがリアルタイムにコミュニケートするすごい時代になったなぁと。
お陰で本日寝不足だし、昨日やるはずだった仕事の宿題が今日に持ち越されてしまいましたとさ。(=o=)=3